貝の歴史

貝の祖先が誕生したのは約5億5千年前頃と言われています

地球に猿人(アウストラロピテクス)が現れたのが約400万年前ごろと呼ばれています。

貝の5億5千年前だとカンブリア宮殿でおなじみのカンブリア紀に入るようです。

アノマロカリス(カンブリア宮殿で出てくる虫みたいなもの)と時代はほぼ同じですね。

貝塚という言葉を聞いたことはありますか?昔の人が食べた貝殻は出土する場所です。

そのまま地名にもなっている地域もありますよね?貝塚村等の名前は良く聞くところです。

昔の人からずっと貝は食べられてきた存在で、ハマグリやカキ等の貝殻が多くあるそうです。

貝の歴史だけを考えるとハマグリ、アサリ等が美味しいと感じるのは昔から食べてきたからかもしれませんね。

貝は現在の分類では7つに分類されています。

無板綱(むばんこう)で、多板綱(たばんこう)、単板綱(たんばんこう)、二枚貝綱(にまいがいこう)、掘足綱(くっそくこう)、頭足綱(とうそくこう)、腹足綱(ふくそくこう)

因みにタコ、イカも貝が属する【軟体動物】にあり、同じ仲間です。

貝は日本近海で約5,000種類。世界で約10万種がいると言われています。

貝は昔、お金の代わりに使用されていた。

貝は昔、中国などでお金の代わりに使用されていました。

貝という漢字は【財】ざい、【貨】たから【貯】たくわえる【賄】まかない【質】シチ【賑】にぎわい【買】かう 等、思いつくだけでも結構、貝辺が使われています。

昔、お金の代わりになっていた名残だと思います。

多くの地域でお金の代わりに使用されていた、タカラガイ

桜貝等はすごくきれいなピンク色なので磨いてお金の代わりに使われたら素敵ですね。



貝の食べ物

貝は種類によって食べるものが違います。

水中のプランクトンを食べる貝

あさり、はまぐり、シオフキ、カガミガイ、マテガイ等です。

因みにプランクトンとは、水中で生活している小さな生物です。

光合成をする植物性プランクトンと、その植物性プランクトンを食べて生きている動物性プランクトンがいます。

貝はそのプランクトンを入水管と呼ばれる部分から取り入れ、エラに引っかけてプランクトンを食べます

【水中の海草を食べる貝】

さざえなどは海草を食べて育ちます。

カラマツガイなどは、コンクリートに付いている藻類を食べている様です。

岩やコンクリートにくっつきやすいような足の形状をしています。

【他の貝を食べる貝】

ツメタガイ 、サキグロマタツメタ等はあさり、シオフキ貝などを食べています。

2枚貝の上に覆いかぶさり、殻に穴をあけてそこに管のようなものを刺して中身を食べます。

ツメタガイの貝の足はヌメヌメしてなめらかに移動し、覆いかぶさりやすいようになっています。

【動物の死骸などを食べる貝】

アラムシロなどは、動物の死骸を餌にして食べます。

海の掃除屋で、潮干狩りでも殻の開いた貝の周りに集まっています。

網に獲った貝を入れておくと、いつの間にアラムシロが沢山ついていたりします。

アラムシロの写真
アラムシロの写真

貝の種類で食べるエサも大きく変わってきます。

その為、貝を食べる際には食べるエサが違うのでその貝に合わせた調理方法をおススメします。

肉食の貝はボイルして食べる事が多いです。



貝の名前の由来

貝の名前にはユニークなものがあります。バカガイやマテガイ等、貝の名前の由来です。

【マテガイの名前の由来】

マテガイは漢字で書くと【馬刀貝】です。

この馬刀は通常の刀よりも長い物になっており、それがマテガイの細長い形に似ておりマテガイという名前になったと聞いています。所説ありますが、漁師だった先々代からは馬刀の事と聞いています。

マテガイの写真
マテガイの写真

【バカガイの名前の由来】

❶バカガイは昔、バカみたいに獲れた貝なのでこのような名前が付いた

❷貝がきちんと閉まらず足を出している姿がバカに見える事

など、由来には色々な説があります。

漢字で書くと【馬鹿貝】です。

別名でアオヤギという言い方は、千葉県にある青柳村で沢山とれた為、アオヤギと呼ばれるようになったと言われています。

【シオフキの名前の由来】

シオフキ貝は獲る際に砂の中から取り出そうとすると、ピュッと水を吐くので【シオフキ】という名前になったと言われています。ドンビ貝とも呼ばれていますが、ドンビの由来は分かりません。

シオフキ貝
シオフキ貝

【あさりの名前の由来】

あさりは昔、砂浜で沢山採れ砂浜を【漁る】と沢山採れることからアサリと呼ばれるようになったと言われています。今はあさりは、護岸工事等で全く取れなくなった潮干狩り場もあるようです。

あさりの貝殻の模様は個体で全て違い、木の年輪のように成長した年齢を重ねると、模様も複雑になってきます。

あさり
あさり

【ハマグリの名前の由来】

❶ハマグリは貝自体が【クリ】の実のような形をしているので浜栗 という説や

❷昔は小石を【グリ】と呼んでいて浜で小石のように沢山採れる事からハマグリと呼ばれる説があります。

はまぐり
はまぐり

【カガミガイの名前の由来】

この地域では、カガミガイの事を【まんじゅ貝】と言います。

貝の膨らみがまんじゅうのように見えるからまんじゅ貝だと漁師の先々代は言っていました。

カガミガイの写真
カガミガイの写真